日本の金の保有量は?世界各地で金が購入される理由と今後の予測

※下記の画像は全てイメージです
連日ニュースで金価格の高騰を耳にして、「日本の金の保有量って世界でどのくらい?」「国はもっと金を買わないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は、日本の金保有量は世界トップクラスの規模を誇る一方で、外貨準備高に占める割合は欧米主要国と比べてかなり低い水準に留まっています。世界の中央銀行がリスクヘッジとして金の買い増しを急ぎ、埋蔵量にも限界が指摘される中、金の希少価値は今後もさらに高まっていくと予想されています。
本記事では、日本と世界の金保有量の実態や、各国が金を買い増す背景、そして個人が金投資を始める際の注意点までをわかりやすく解説します。これからの資産防衛や金投資のヒントとして、ぜひお役立てください。

Contents
- 日本における金の保有量はどれくらい?
- 日本と世界の外貨準備率を比較
- 日本や諸外国が金の保有量を増やす理由
- 世界の中央銀行が金を買い増す「脱ドル」の動き
- 将来、金投資をする上で注意すべきことは?
- 日本の金の保有量に関するよくある質問
- Q. 日本の金の保有量は国民1人あたりに換算するとどれくらいになりますか?
- Q. 日本の金はなぜ大半がニューヨークに保管されているのですか?
- Q. 日本の外貨準備に占める金の割合はなぜ他国と比べて低いのですか?
- Q. 金の保有量と外貨準備率はどう違うのですか?
- Q. 金の埋蔵量はあとどれくらい残っているのですか?
- Q. 日本で個人が金を保有する場合、どのような方法がありますか?
- Q. 金の取引単位である「トロイオンス」とはどれくらいの重さですか?
- Q. 中央銀行が金を大量に売却すると金の価格はどうなりますか?
- Q. 金の価格は2025年以降どのように推移していますか?
- Q. 金の保有量が多い国に敗戦国が含まれているのはなぜですか?
- Q. 日本の個人投資家のうち、金を保有している人の割合はどれくらいですか?
- Q. 金の純度によって投資価値に違いはありますか?
- Q. 金を購入した場合、保管方法にはどのような種類がありますか?
- Q. 「有事の金」とはどういう意味ですか?
- Q. 金とプラチナはどちらが資産価値として優れていますか?
- Q. 金を売却した場合、税金はどのように計算されますか?
- Q. 金ETFと金の現物購入では、どちらが初心者に向いていますか?
- Q. 中国やインドが金の保有量を急速に増やしている理由は何ですか?
- Q. 日本で金を売買する際に消費税はかかりますか?
- Q. 金の保有量に関する最新データはどこで確認できますか?
- まとめ
- 「おたからや」での「金」の参考買取価格
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日本における金の保有量はどれくらい?

日本政府と日本銀行は、為替相場の急変や国際金融市場の混乱に備える手段の1つとして金を保有しています。まずは日本の保有量と、世界の主要国との比較から見ていきましょう。
日本における金の保有量
日本の金の保有量は、2026年2月末時点で845.97トンです。数値だけ見ると世界第9位と上位に位置しますが、外貨準備に占める金の割合は10.1%にとどまり、欧米主要国(60〜70%台)とは対照的に、日本の外貨準備は米ドル建て資産に大きく依存している構造が見てとれます。
一方で、世界的にドル依存のリスクが意識される中、金の保有量を見直すべきだという声も出始めています。
ちなみに、G7に属するイギリスの金の保有量は310.29トンであり、日本はイギリスの約3倍の金を保有している状況です。
参考:財務省
参考:日本銀行
お手持ちの金の現在の価値が気になる方は、「おたからや」の買取情報をご確認ください。
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金の保有量が多い上位10カ国
日本の金の保有量は、世界ランキングで第9位です(国別順位、IMFなど国際機関を除く)。金の保有量が多い上位10カ国の内訳は以下の通りです。
| 金を保有する国 | 保有する金の量 |
| アメリカ | 8,133.46トン |
| ドイツ | 3,351.53トン |
| イタリア | 2,451.84トン |
| フランス | 2,437.00トン |
| ロシア | 2,310.97トン |
| 中国 | 2,308.48トン |
| スイス | 1,039.94トン |
| インド | 880.34トン |
| 日本 | 845.97トン |
| オランダ | 612.45トン |
※2026年2月末時点の情報です
上位10カ国のうち6カ国をヨーロッパの国が占めています。ドイツは、戦後の経済復興期にドル資産と並行して金の備蓄を積み重ねてきた国として知られています。
第二次世界大戦後には、ドルだけが金と固定レートで交換できる「ブレトンウッズ体制」がアメリカ主導で定められました。ブレトンウッズ体制とは、各国通貨をドルに連動させ、ドルを金で裏付けることで為替相場を安定させる国際的な仕組みです。
ブレトンウッズ体制で世界中から金が集まった経緯があり、アメリカの金の保有量は現在も世界第1位を維持しています。
- おたからや査定員のコメント
世界経済の先行きが見通しにくい現在、大量の金を保有する国が市場で売却に動いた場合、需給バランスが崩れて金価格が下落に転じる可能性があります。実際に、旧ソビエト連邦の崩壊後にロシアが外貨獲得のために金を大量放出した際は、金価格が大きく下押しされました。

参考:三菱マテリアル
参考:国際通貨研究所
参考:財務省
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日本と世界の外貨準備率を比較

世界各国の政府や中央銀行は、外貨の価値が急落した際の備えとして金を保有しています。日本も外貨リスクへの備えとして金を持っていますが、外貨準備に占める金の割合は他国と比べて低い水準です。ここでは、日本の金の保有量の推移と、世界各国との外貨準備率の違いを見ていきます。
日本における金の保有量の推移
日本の金の保有量は、1971年にニクソン大統領(当時)が金とドルの交換停止を宣言して以降、約50年間にわたり700トン台で推移してきました。2021年、第3次補正予算の成立に伴い、約80トンの埋蔵金が金の保有高に計上され、50年ぶりに保有量が増加しました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済対策として大規模な補正予算が組まれ、その財源確保の一環として埋蔵金の計上が行われました。約80トンの埋蔵金は実際に市場で売却されたわけではなく、売却時の想定利益を帳簿上で計上する形がとられました。そのため、金の市場価格には影響を与えていません。
参考:日本銀行
参考:内閣府
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金を用いた世界各国の外貨準備率を比較
世界各国の政府や中央銀行は、外貨の価値が急落した際に債務返済へ充てるための資金や資産をあらかじめ確保しています。こうした備えとして保有される資産全体が「外貨準備高(外貨準備)」です。本記事では、外貨準備高に占める金の割合を便宜的に「金の外貨準備比率」と表記します。
日本における金の外貨準備率は10.1%で、世界の主要国と比べると低い水準です。外貨準備率の高い5カ国と日本を並べると、差の大きさが明確になります。
| 国名 | 外貨準備率 |
| ウズベキスタン | 87.90% |
| ポルトガル | 84.80% |
| アメリカ | 84.60% |
| ドイツ | 82.50% |
| フランス | 80.10% |
| 日本 | 10.10% |
※2026年2月末時点
世界各国の中央銀行が保有する金の合計は、2026年2月時点で36,615.8トンに達しました。日本は2021年に約80トンの埋蔵金を保有高に積み増しましたが、外貨準備高の総額が約1兆3,900億ドルと巨額なため、金が占める割合は依然として低い状態にあります。
参考:財務省
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日本や諸外国が金の保有量を増やす理由

世界各国の中央銀行は、なぜ金の保有量を増やしているのか。ここでは、不安定な世界経済の中で金が選ばれる理由を2つの視点から解説します。
金はグローバル資産であるため
金は有史以来、通貨や政権が交代しても価値がゼロになったことのない数少ない現物資産です。世界共通の価値を持つ金は、通貨の信用が揺らいだときに「代替資産」として買われ、価格が上昇する傾向があります。
金投資の主な手段は以下の通りです。
- 金地金(延べ棒)の現物購入
- 純金積立:毎月一定額で積み立てる方法
- ジュエリー購入(K18・K24):資産目的で保有
参考:三菱マテリアル
参考:日本金地金流通協会
金地金やインゴットの売却をお考えの方は、「おたからや」の最新買取相場をご確認ください。
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・金の産出量ランキングはどの国が上位?国別生産量と今後の採掘量の動きを解説
投資家は分散投資を選択するため
代表的な投資手段は以下の通りです。
- 株式投資
- 外貨預金
- 金投資
株式は銘柄や市場に依存するため、インフレの影響で投資先の企業業績が悪化し、株価が下落するリスクを抱えています。
インフレ時は通貨の購買力が低下しますが、金は通貨とは逆方向に動きやすく、資産価値を保ちやすい点が特徴です。リスク分散を意識する投資家が金をポートフォリオに組み入れる動きは、近年の金価格上昇を後押しする要因の1つになっています。
- おたからや査定員のコメント
リーマンショックやコロナショックなど、過去の経済危機では金の価格が上昇する傾向が見られました。2020年のコロナショック時にも、各国の中央銀行や個人投資家が金に資金を移す動きが広がり、需要が大きく拡大しました。金の価格は2020年以降も上昇を続け、2025年12月には国内価格が1グラムあたり2万5,000円を超える過去最高水準に達しました。金の売却を検討する際は、最新の買取相場を事前に確認しておくと判断材料になります。

参考:三菱マテリアル
参考:金融庁
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世界の中央銀行が金を買い増す「脱ドル」の動き

世界各国の中央銀行による金の購入量は、2022年から3年連続で年間1,000トンを超えています。この動きの中心にあるのが、外貨準備のドル依存を減らす「脱ドル化(de-dollarization)」の流れです。
2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、欧米や日本はロシア中央銀行の外貨準備を凍結する経済制裁を実施しました。「自国が保有する外貨資産も凍結される可能性がある」と危機感を抱いた新興国の中央銀行は、制裁リスクのない資産、とりわけ金への資金シフトを加速させています。
中国人民銀行は金を積極的に買い増しており、2026年2月時点で保有量は2,308.48トンに達しました。インドやポーランド、トルコなども大幅な積み増しを続けています。IMF(国際通貨基金)の統計によると、世界の外貨準備に占めるドルの比率は2025年第3四半期時点で56.92%まで低下しました。ドル離れの傾向は、数字にも明確に表れています。
金は「無国籍通貨」とも呼ばれ、発行体が存在しないため、政治的な制裁で凍結されるリスクがありません。地政学的な不安定さが続く限り、中央銀行による金の購入トレンドは長期的に続くと見込まれています。
将来、金投資をする上で注意すべきことは?

金価格が過去最高水準を更新し続ける中、これから金投資を検討する方も増えています。ここでは、投資判断の前に理解しておきたい2つの注意点を取り上げます。
金投資のリスクを理解する
金投資を始める前に、代表的な3つのリスクを把握しておくことが大切です。
| リスクの種類 | 内容 |
| 価格変動リスク | 金は需要と供給のバランスが崩れると取引価格が大きく上下します。地政学的リスクや為替の変動も金価格に影響を及ぼします。 |
| 手数料リスク | 金地金の売買や保管には手数料がかかります。売買のスプレッド(購入価格と売却価格の差)や保管料が利益を圧迫する原因になりえます。 |
| 税金リスク | 金を売却して利益が出た場合、譲渡所得として所得税が課されます。保有期間が5年以内か5年超過で税額の計算方法が変わるため、売却前に確認が必要です。 |
金は株式の配当や預金の利息のような定期的な収益(インカムゲイン)を生みません。利益は売却時の値上がり益(キャピタルゲイン)に限られるため、ご自身の投資目的やリスク許容度に合っているかを事前に確認した上で始めることが重要です。
参考:国税庁
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今後の金の価格変動を予測する
金の価格は、長期的に緩やかな上昇が続くとの見方が広がっています。世界各国の中央銀行が金の保有量を増やし続けている事実は、金の需要が底堅いことの現われです。
現時点で金に匹敵する規模の代替資産は見当たらず、供給面の制約も踏まえると、価格が大きく崩れにくい環境が続くと見られています。
ただし、保有国が大量の金を市場に放出した場合は、一時的に大きく値下がりするリスクも残っています。金投資を始める際は、短期的な値動きに左右されず、長期的な視点で計画を立てることが大切です。
- おたからや査定員のコメント
過去には、国家レベルで大量の金が市場に売却された際に金の価格が急落した事例があります。世界情勢の変化により短期的な価格下落が懸念される場合は、高値のうちに売却を検討するのも1つの手です。金の売却を検討する際は、日々の地金相場を把握し、品位判定(金の純度を見極める鑑定作業)の経験が豊富な査定員が在籍する買取店を選ぶことで、相場に即した適正価格での取引が期待できます。

参考:日本銀行
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日本の金の保有量に関するよくある質問

日本の金の保有量や金投資にまつわる疑問は、初めて金に触れる方から経験者まで幅広く寄せられています。ここでは、金の保有量や金投資に関してよく寄せられる質問に回答します。
Q. 日本の金の保有量は国民1人あたりに換算するとどれくらいになりますか?
A.
日本の金の保有量845.97トンを人口約1億2285万人で割ると、国民1人あたり約6.9グラムです。金の指輪1本分にも満たない量で、先進国の中ではかなり控えめな水準です。
比較として、スイスは国民1人あたり約120グラム、ドイツは約40グラムを公的に保有しています。日本の1人あたりの金保有量は、G7で最も少ない部類に該当します。
Q. 日本の金はなぜ大半がニューヨークに保管されているのですか?
A.
日本銀行が保有する約730トンの金は、大半が米国のニューヨーク連邦準備銀行に預けられています。金の国際取引はニューヨークやロンドンを中心に行われており、取引決済の利便性を確保するために現地保管が合理的とされてきました。
ドイツやイタリアなどヨーロッパの中央銀行も同様にニューヨーク連銀やイングランド銀行に金を寄託しています。なお、日銀は残りの一部を東京の本店地下金庫に保管し、少量をイングランド銀行と国際決済銀行にも預けています。
Q. 日本の外貨準備に占める金の割合はなぜ他国と比べて低いのですか?
A.
日本の外貨準備に占める金の割合は約10.1%(2026年2月末時点)で、アメリカの約84.8%やドイツの約84.6%と大きな差があります。日本は外貨準備高自体が約1兆3,700億ドル(2026年3月末時点)と世界第2位の規模を誇り、米国債を中心としたドル建て資産で準備を固めてきた経緯があります。
ドル建て資産には利回りがある一方、金は利息を生みません。運用収益を重視する方針が、日本が金の積み増しに慎重な姿勢をとり続けている背景のひとつとされています。
Q. 金の保有量と外貨準備率はどう違うのですか?
A.
金の「保有量」は国が保有する金の重量(トン)を指し、「外貨準備率」は外貨準備高全体に占める金の割合(%)を指します。保有量が多くても外貨準備高全体が大きければ、外貨準備率は低くなる仕組みです。
たとえば日本は保有量845.97トンで国別世界第9位ですが、外貨準備高の総額が大きいため外貨準備率は約10.1%にとどまります(2026年2月末時点)。一方、ポルトガルは保有量382.7トン程度ながら、外貨準備率は約80.1%に達しています。
Q. 金の埋蔵量はあとどれくらい残っているのですか?
A.
地球上でまだ採掘されていない金の埋蔵量は、約5万~6万4,000トンと推定されています。年間の金の採掘量は約3,000~3,600トンのため、現在のペースで採掘を続けると15~20年で経済的に採算のとれる鉱脈が枯渇する計算です。
ただし、採掘技術の進歩や新たな鉱脈の発見によって埋蔵量の推定値が上方修正される可能性もあり、「あと15年で完全になくなる」と断言はできません。
Q. 日本で個人が金を保有する場合、どのような方法がありますか?
A.
日本で個人が金を保有する方法は、主に以下の4つです。
- 金地金(金の延べ棒)の現物購入
- 金貨(カナダ発行のメイプルリーフ金貨やオーストリア発行のウィーン金貨ハーモニーなど、純度99.99%の地金型金貨)の購入
- 純金積立(毎月一定額を積み立てて金を購入するサービス)
- 金ETF(上場投資信託)や投資信託を通じた間接的な金投資
現物を手元に持ちたい場合は金地金や金貨が向いています。少額から始めたい場合は月々1,000円(※2026年4月時点の情報です)から可能な純金積立や、証券口座で購入できる金ETFが手軽な手段です。
Q. 金の取引単位である「トロイオンス」とはどれくらいの重さですか?
A.
1トロイオンスは約31.1035グラムです。国際的な金の取引価格は「1トロイオンスあたり何ドル」という単位で表示されます。日本国内では1グラムあたりの円建て価格で取引されるため、海外の金価格を日本円に換算する際は「ドル建て価格÷31.1035×為替レート」の計算が必要です。
為替レートの変動も国内金価格に影響するため、ドル建てで金が値下がりしても、円安が進めば日本円での金価格は上昇するケースがあります。
Q. 中央銀行が金を大量に売却すると金の価格はどうなりますか?
A.
中央銀行が保有する金を大量に市場へ放出すると、供給過多により金の価格は急落する可能性があります。過去の実例として、1999年から2002年にかけてイギリスが約401トンの金を売却した際、金価格は1トロイオンス(貴金属の国際的な重量単位。1トロイオンス=約31.1グラム)あたり250ドル台まで下落しました。売却価格の平均は1トロイオンスあたり約275ドルで、この安値は当時のイギリス財務大臣の名前から「ブラウンズ・ボトム」と呼ばれています。
また、旧ソ連崩壊後のロシアによる大量売却でも、金価格が大きく下がった事例がありました。ただし、現在は各国が金を買い増す傾向にあり、主要国が大量売却に踏み切る可能性は低いとみられています。
Q. 金の価格は2025年以降どのように推移していますか?
A.
国内の金の店頭小売価格(税込)は、2025年に歴史的な高騰を記録しました。年初の1グラムあたり約14,787円から上昇を続けました。2025年12月24日には1グラムあたり25,015円を記録し、初めて25,000円台に到達しました。
2026年1月29日には午前の発表で1グラムあたり29,815円を記録し、同日午後には30,000円を突破して初の3万円台に到達しています。背景には、中央銀行の継続的な金購入、地政学的リスクの高まり、世界的なインフレ懸念が複合的に作用しています。
Q. 金の保有量が多い国に敗戦国が含まれているのはなぜですか?
A.
金の保有量ランキング上位にドイツ・イタリア・日本といった第二次世界大戦の敗戦国が含まれる理由は、戦後の経済復興と密接に関係しています。戦後のブレトンウッズ体制のもと、各国は貿易で得たドルを金に交換できる仕組みの中で経済成長を遂げました。
ドイツやイタリアは輸出主導の経済成長で大量のドルを蓄え、金への交換を進めた結果、現在の大量保有につながっています。日本は1971年のニクソンショック後に金の積み増しをほぼ停止したため、ドイツやイタリアほど保有量は伸びませんでした。
Q. 日本の個人投資家のうち、金を保有している人の割合はどれくらいですか?
A.
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が2025年に発表した調査によると、日本の個人投資家のうち金を保有しているのは約23%です。アメリカやインドと比較すると低い水準にありますが、2020年以降の金価格高騰を受けて関心は高まっています。
日本の金の消費者需要は2022年時点で年間約4.3トンでしたが、2025年第3四半期には投資用金地金・金貨の需要が前年同期比で約7倍(626%増)に急増したとの報告もあります。
Q. 金の純度によって投資価値に違いはありますか?
A.
金の投資価値は純度によって大きく異なります。投資用として最も流通しているのは純度99.99%(K24)の金地金です。
K18(純度75%)やK14(純度58.5%)はジュエリーに多く使われますが、金以外の金属が混合されているため、売却時の買取価格は純金より低くなります。資産保全を目的とする場合は、品位保証マーク(ロンドン貴金属市場協会、通称LBMAの認定刻印など)があるK24の金地金を選ぶのが基本です。
Q. 金を購入した場合、保管方法にはどのような種類がありますか?
A.
金地金や金貨を現物で購入した場合の保管方法は、主に3つあります。
- 自宅保管:金庫を用意し、火災保険・盗難保険の加入を検討する必要があります
- 銀行の貸金庫:年間1万~3万円程度の利用料がかかりますが、セキュリティが高い方法です
- 購入先の保管サービス(特定保管・消費寄託):購入した貴金属商が金を預かる仕組みで、特定保管は預けた金そのものが返還され、消費寄託(貴金属商が預かった金を運用でき、同等品で返還する方式)は同等品が返還される違いがあります
保管コストは金投資の利益を減らす要因になるため、保有量や投資期間に応じた方法を選ぶことが大切です。
Q. 「有事の金」とはどういう意味ですか?
A.
「有事の金」とは、戦争・テロ・金融危機などの非常事態が起きた際に、金の価格が上昇しやすい傾向を指す言葉です。金は発行体を持たず、国や企業の信用リスクに左右されない現物資産のため、経済の混乱時に「安全な逃避先」として買われやすくなります。
2001年の米国同時多発テロ、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックなど、過去の危機局面では金の価格が急騰しています。
Q. 金とプラチナはどちらが資産価値として優れていますか?
A.
2026年現在、金の1グラムあたりの価格はプラチナを大きく上回っています。金は中央銀行の準備資産として世界的な需要があり、「通貨の代替」としての地位を確立しているのが現状です。
一方、プラチナは産業用途(自動車の排ガス触媒など)の需要比率が高く、景気の影響を受けやすい特徴があります。資産保全を優先するなら金、工業需要の回復に期待するならプラチナと、投資目的によって使い分けるのが合理的です。
Q. 金を売却した場合、税金はどのように計算されますか?
A.
個人が金地金や金貨を売却して利益が出た場合、所得税の「譲渡所得」として課税されます。計算式は以下の通りです。
- 保有期間5年以内(短期譲渡):(売却価格 − 取得価格 − 売却費用 − 特別控除50万円)の全額が課税対象
- 保有期間5年超(長期譲渡):(売却価格 − 取得価格 − 売却費用 − 特別控除50万円)× 1/2 が課税対象
5年を超えて保有した金を売却すると課税額が半分になるため、長期保有のほうが税制面で有利です。年間の譲渡益が50万円以内であれば、特別控除の範囲内となり課税されません。
Q. 金ETFと金の現物購入では、どちらが初心者に向いていますか?
A.
少額から始めたい初心者には、金ETF(上場投資信託)のほうが手軽です。金ETFは証券口座で株式と同じように売買でき、数千円単位から購入可能です。保管コストも実質的に信託報酬に含まれるため、自分で金庫を用意する必要がありません。
現物の金地金は「手元に実物がある安心感」が得られますが、最低購入単位が100グラムからとなるケースが多く、2026年3月時点では100グラムあたり250万~300万円程度のまとまった資金が必要です。
Q. 中国やインドが金の保有量を急速に増やしている理由は何ですか?
A.
中国やインドが金の保有量を増やしている理由は、外貨準備のドル依存を軽減するためです。中国人民銀行は2022年11月から2024年4月まで、18カ月連続で金を買い増しました。2024年5月から10月にかけて一時購入を停止したものの、同年11月に購入を再開し、その後も継続的に買い増しを続けています。2025年10月時点の保有量は約2,304トンに達しています。
ロシアのドル建て資産が凍結された経済制裁を受け、中国は「自国も同様の制裁を受けるリスクがある」と判断し、ドルから金への分散を加速させました。インドは国民の金需要が文化的にも根強く、中央銀行レベルでも備蓄を強化しています。
Q. 日本で金を売買する際に消費税はかかりますか?
A.
日本で金地金や金貨を購入する際には、購入価格に対して消費税(10%)が課税されます。一方、金を売却する際にも消費税分が売却価格に上乗せされます。
つまり、購入時に支払った消費税を売却時に回収できる仕組みです。将来、消費税率が引き上げられた場合は、購入時より高い税率分が売却価格に反映されるため、差額が実質的な利益になる可能性があります。
Q. 金の保有量に関する最新データはどこで確認できますか?
A.
世界各国の金の保有量は、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の公式サイト「Goldhub」で月次データが公開されています。WGCはIMF(国際通貨基金)のIFS統計(国際金融統計)をもとにデータを集計しており、信頼性の高い情報源として広く参照されています。
日本の外貨準備高や金の保有額については、財務省が毎月公表する「外貨準備等の状況」でも確認可能です。なお、各機関で集計時点が異なる場合があるため、参照する際はデータの基準日を確認するようにしましょう。
まとめ
この記事では、日本の金の保有量の現状や世界との比較、各国が金を積み増す背景、投資時の注意点まで整理しました。
日本は845.97トンで世界上位に入る一方、外貨準備に占める比率は10.1%と低水準にとどまります。だからこそ「なぜ少ないのか」を理解し、資産配分の考え方に落とし込む視点が欠かせません。
たとえば、金は利息を生まない代わりに、通貨価値が揺らぐ局面で存在感を発揮します。インフレや地政学リスクが高まる場面では、価格が底堅く推移しやすい特徴がある一方で、短期の値動きや保管コストには注意が必要です。
世界では中央銀行が買い増しを続ける流れが続いています。供給にも限りがあるため、長期的な価値維持への期待は根強い状況です。だからこそ、流れを知ったうえで無理のない範囲から取り入れる判断が現実的でしょう。価格だけに振り回されず、自分の資産全体を見てバランスを整えてください。
「おたからや」での「金」の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「金」の参考買取価格の一部を紹介します。
2026年07月16日09:30更新
今日の金1gあたりの買取価格相場表
| 金のレート(1gあたり) | ||
|---|---|---|
| 国内インゴット(金)23,094円 |
24金(K24・純金)22,909円 |
23金(K23)22,032円 |
| 22金(K22)21,062円 |
21.6金(K21.6)20,554円 |
20金(K20)18,799円 |
| 18金(K18)17,297円 |
14金(K14)13,395円 |
12金(K12)10,392円 |
| 10金(K10)9,284円 |
9金(K9)8,337円 |
8金(K8)6,189円 |
| 5金(K5)3,002円 |
||
※参考買取相場は、国内外の公表相場、市場流通価格および当社取引実績をもとに算出した目安価格です。実際の買取価格を保証するものではなく、査定時の相場変動、お品物の状態・重量・品位等により変動します。
※土日・祝日を除く前営業日の日本時間9:30の価格と比較
現在の金相場は世界的なインフレや地政学リスク、円安の影響を受けて高騰が続いており、日本国内でも歴史的高値圏を維持しています。2026年時点では、K24インゴットの参考買取価格が1グラムあたり約28,000円前後で推移しており、短期的な調整はあるものの依然として高水準です。
金の査定では、純度(K24・K18など)と重量が最も重要な評価軸となりますが、ジュエリーの場合はブランド価値やデザイン性、宝石の有無も加点要素です。また、金は日々価格が変動するため、売却タイミングによって数万円単位で差が出るケースもあります。相場が高騰している今は、売却を検討する上で有利なタイミングといえます。
- おたからや査定員のコメント
「おたからや」では当日の最新相場をもとに、純度・重量だけでなくブランドやデザイン性まで加味した査定を行っています。「まだ上がるかも」と考えて動かないのが一番の機会損失です。高値圏を維持している今のうちに、一度査定額を確認しておくべきタイミングです。

金の買取なら高価買取「おたからや」
金の売却で後悔しないためには、金市場の動向を熟知した査定員に価格を見てもらうことが欠かせません。
高価買取「おたからや」は、全国約1,900店舗以上を展開し、51カ国との取引実績を持つ大手買取サービスです。販売事業を持たず買取のみに特化することで、販売にかかるコストを抑え、浮いた分を買取価格に還元する仕組みを実現しています。
金地金(インゴット)、K24・K18のジュエリー、金貨など、金に関する幅広い品目の査定に対応しており、経験豊富なプロの査定員が希少性や最新の市場相場を踏まえた価格を提示します。
「今の金相場なら、手持ちの金はいくらになるのか」と気になる方は、店頭買取はもちろん、出張買取やWEB査定も利用可能です。査定料・出張料はかからないため、まずは価格だけ確認したいという方も気軽に問い合わせてみてください。
※本記事は、おたからや広報部の認可を受けて公開しております。
おたからやの金買取
査定員の紹介
金買取専門 査定員
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趣味
ショッピング
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好きな言葉
有言実行
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好きなブランド
ハリーウィンストン
-
過去の買取品例
おりん、インゴット
おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。
金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
金の高価買取はおたからやにお任せください。
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