
※下記の画像は全てイメージです
カラーダイヤモンドは、色や品質によっては数億円~数十億円の価格で取引されることもある希少な宝石です。カラーダイヤモンドは、通常のダイヤモンドとは異なる基準で評価されます。
また、ピンク、ブルー、シャンパンカラーなど、色合いによって価値に大きな差が生じる点もカラーダイヤモンドの特徴のひとつです。本記事では、カラーダイヤモンドの種類や価値の判断方法についてわかりやすく解説します。
カラーダイヤモンドの評価基準や色ごとの買取相場について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Contents
- カラーダイヤモンドとは?
- カラーダイヤモンドの評価基準
- カラーダイヤモンドの種類と特徴
- 人工的にダイヤモンドのカラーを変える方法
- 天然カラーダイヤモンドと処理石・合成石の見分け方
- カラーダイヤモンドの価値に関するよくある質問
- Q. カラーダイヤモンドとは何ですか?
- Q. カラーダイヤモンドの価値はどのように決まりますか?
- Q. 最も価値が高いカラーダイヤモンドは何色ですか?
- Q. ピンクダイヤモンドはなぜ高いのですか?
- Q. ブルーダイヤモンドの価値はどのくらいですか?
- Q. イエローダイヤモンドは価値が低いのですか?
- Q. シャンパンカラーダイヤモンドとは何ですか?
- Q. グリーンダイヤモンドは天然か人工か見分けられますか?
- Q. カラーダイヤモンドに鑑定書は必要ですか?
- Q. HPHT処理とは何ですか?
- Q. 照射処理されたダイヤモンドは安全ですか?
- Q. カラーダイヤモンドはどこで売れますか?
- Q. カラーダイヤモンドの買取相場はどのくらいですか?
- Q. 小さいカラーダイヤモンドでも価値はありますか?
- Q. カラーダイヤモンドの色が薄いと価値はありませんか?
- Q. カラーダイヤモンドのカットは価値に影響しますか?
- Q. ブラックダイヤモンドは価値がありますか?
- Q. ホワイトダイヤモンドと無色ダイヤモンドの違いは何ですか?
- Q. 合成ダイヤモンドとカラーダイヤモンドの違いは何ですか?
- Q. カラーダイヤモンドを高く売るコツはありますか?
- 「おたからや」での「カラーダイヤモンド」の参考買取価格
- カラーダイヤモンドの買取なら「おたからや」
カラーダイヤモンドとは?

カラーダイヤモンドとは、色が付いたダイヤモンドのことで、正式には「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれます。
カラーダイヤモンドの中で特によく知られているのはピンクですが、レッド、ブルー、グリーン、シャンパンカラーなど、多彩な色があります。実際、ダイヤモンドにはほぼ全ての色が存在しますが、多くの色は産出量が極めて少なく、市場に出回ることは稀です。
イエローやブラウンなど比較的産出量の多い色もありますが、いずれも通常のダイヤモンドとは異なる基準で評価されるため、査定にはカラーダイヤモンド特有の専門知識が求められます。
カラーダイヤモンドの定義
カラーダイヤモンドは、一般的に以下のように定義されています。
- イエロー系・ブラウン系ダイヤモンドのうち、Zカラーより濃いもの
- イエロー系・ブラウン系以外で、ダイヤモンドの正面(フェースアップ)から色彩が確認できるもの
上記のいずれかに該当するダイヤモンドがカラーダイヤモンドとされています。また、専門的な鑑定の実務上は、「色名を伴うカラーグレードが付与され、カットグレードが設定されないダイヤモンド」がカラーダイヤモンドに該当します。
カラーダイヤモンドは非常に希少であるため、原石を無駄なく活用することが重視されます。そのため、通常のダイヤモンドのように理想的な形状を優先するカットは行われず、カットグレードが設定されていない点もカラーダイヤモンドの特徴のひとつです。
参考:GIA(米国宝石学会)
カラーダイヤモンドの種類や価値について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
- 関連記事はこちら
・ファンシーカラーダイヤモンドにはどんな色の種類がある?価値や人工ダイヤとの見分け方もご紹介
・ダイヤモンドの希少価値とは?色別の価値と希少性が高い理由を解説
カラーダイヤモンドが生まれる理由
カラーダイヤモンドには、色ごとに異なる着色原因があります。例えば、ピンクダイヤモンドは結晶構造の歪みによって色づきます。一方、ブルーダイヤモンドは結晶内にホウ素という不純物が含まれることで青色になります。
その他にも、地中で放射線を浴びたり、特殊な元素の配列が生じたりすることで色が付く場合もあります。このように着色の原因はさまざまですが、こうした条件が自然に揃うこと自体が極めて稀です。
特に、イエローやブラウン以外の色は、稀にしか産出されません。中でも、濃く鮮やかな色合いを持つものほど希少性が高く、評価も上がります。
参考:GIA(米国宝石学会)
参考:GIA(米国宝石学会)
カラーダイヤモンドの歴史
カラーダイヤモンドは、人類の歴史上にも数多く登場しています。濃い青色を持つ「ホープダイヤモンド」は、歴史的なカラーダイヤモンドの代表格として知られています。
45.52ctあるインド産のダイヤモンドで、カラーは「ファンシーディープ・グレイッシュ・ブルー」です。所有者が次々と不幸に見舞われたとされることから、「呪いのダイヤモンド」という伝説が生まれました。現在は、アメリカのスミソニアン博物館に展示されています。
また、「ドレスデングリーンダイヤモンド」も大きく美しい色合いのカラーダイヤモンドです。このカラーダイヤモンドは、41ctのグリーンダイヤモンドで、同色のダイヤモンドの中では世界最大です。
他にも数多くの歴史的なカラーダイヤモンドが存在し、現在でも世界中の博物館などで展示されています。
記事中で紹介したホープダイヤモンドについて、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 関連記事はこちら
・ホープダイヤモンドの呪いとは?45.52カラットのブルーダイヤモンドの特徴や歴史を解説
カラーダイヤモンドの評価基準

カラーダイヤモンドは、通常のダイヤモンドでは見られない多彩な色そのものが価値の源泉です。評価も通常のダイヤモンドとは異なる特有の基準に基づいて行われるため、正しく価値を把握するにはその仕組みを理解しておくことが重要です。
ここでは、カラーダイヤモンドの評価基準と、希少価値の高い色について詳しく解説します。
カラーの濃度と鮮やかさが重要
カラーダイヤモンドは通常のダイヤモンドとは異なり、「色相」「明度」「彩度」の3つの要素で色を判断します。
「色相」とは、ピンクや青といった色の名称のことです。カラーダイヤモンドの色相は、中間色を含めて27色あります。そして、各色相は「明度」と「彩度」によって細かく分類されています。「明度」とは色の明るさを、「彩度」は色の鮮やかさを表します。
カラーダイヤモンドの色評価では、明度と彩度が特に重要であり、その評価は、色相名の前に以下の用語をつけて表します。
カラーダイヤモンドの明度・彩度は、以下の9段階で表されます。各グレードの特徴を表で確認してみましょう。
| グレード名 | 特徴 |
| Faint | 単体で見たときに色がはっきりと認識できない |
| Very Light | ほんのり色がついている |
| Light | Very Lightより色づいているが、鮮やかさがない |
| Fancy Light | 色づいているが、鮮やかさがない |
| Fancy | 遠くからでも色が認識でき、鮮やかさがある |
| Fancy Intense | Fancyよりも色が強く出ている |
| Fancy Dark | 色は強く出ていて、低い彩度と色調 |
| Fancy Deep | Fancy Darkより彩度が高い |
| Fancy Vivid | 鮮やかで濃い色 |
上記のグレードは、単純に下に行くほど価値が高いわけではありません。最も評価が高い「Fancy Vivid」は、明度が中程度からやや暗めで、彩度が高い色を指します。また、ジュエリーとしてのデザインや好みによって、最適なグレードは変わります。
参考:GIA(米国宝石学会)
ダイヤモンドのカラー評価についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
- 関連記事はこちら
・ダイヤモンドカラーグレードの基準とは?ランクや色の違いから選び方まで徹底解説
・ダイヤモンドの価値基準とは?基本となる4Cの評価方法からそれ以外の重要な要素まで幅広く解説
カット、カラット、クラリティの重要性は低い
通常のダイヤモンドは、カット、カラット、クラリティ、カラーの4つの要素(4C)で評価されますが、カラーダイヤモンドの評価で最も重要な要素はカラーです。
カット・カラット・クラリティは、カラーダイヤモンドの査定においてはカラーほど重視されません。
例えば、カットがExcellentでクラリティがIFであっても、カラー評価がfaintであればカラーダイヤモンドとしての評価は低いです。
逆に、カットがGoodでクラリティがSI2であっても、Fancy Vividの評価が付けば、カラーダイヤモンドとしては高い評価になります。
もちろん、どの要素も評価が高い方が価値も高まります。しかし、通常色の範囲のダイヤモンドが4C全体のバランスを見るのに対して、カラーダイヤモンドの場合は、カラーを特に重要視する傾向があります。
参考:GIA(米国宝石学会)
特に希少価値の高いカラー
カラーダイヤモンドの中でも、特に希少価値が高いのはレッドダイヤモンドです。赤色のダイヤモンドは、ピンクダイヤモンドが濃くなったものと考えられており、世界でも数えるほどしか見つかっていません。
さらに、主な産地であったオーストラリアのアーガイル鉱山は、2020年に閉山しているため、今後はさらにレッドダイヤモンドの産出が減るでしょう。
アーガイル鉱山の閉山により、現存するレッドダイヤモンドの価値はさらに高まると予測されています。
1987年にクリスティーズのオークションで落札されたレッドダイヤモンド「Hancock Red(ハンコック・レッド)」は、0.95ctというサイズでありながら、88万ドル(当時の為替レートで約1.3億円)の価格が付きました(※1987年4月時点の情報です)。
現在の価値はさらに高まっていますが、当時の価格を見てもレッドダイヤモンドの価値の高さがよくわかります。
- おたからや査定員のコメント
カラーダイヤモンドの評価は、通常のダイヤモンドとは全く異なる基準で行われます。カラーダイヤモンドは1万個に1個しか見つからないとも言われるほど希少性が高い宝石です。カラーダイヤモンドの希少性は色相によって大きく異なり、例えばレッドとイエローでは価値に大きな差があります。カラーの評価方法もとても複雑ですので、カラーダイヤモンドの査定は、ダイヤモンドのプロが在籍する「おたからや」へご相談ください。

カラーダイヤモンドの種類と特徴

カラーダイヤモンドにはさまざまな色相がありますが、それらの色相すべてが同じ価値というわけではありません。
レッドのようにあまりにも希少で一般市場には出回らない色もあれば、イエローやブラウンのように数多く流通している色もあります。
各色のカラーダイヤモンドの特徴と希少性を一覧で確認しておきましょう。詳細は後述の各見出しで解説します。
| 色 | 希少性 | 主な特徴 |
| ピンク | 高い | 人気No.1。アーガイル鉱山閉山により価値上昇中 |
| レッド | 最高 | 世界で数十個のみ。一般市場には出回らない |
| ブルー | 高い | グレー味を帯びた青色が一般的。ホウ素が着色原因 |
| グリーン | 高い | 放射線による着色。天然か人工かの判別が困難 |
| パープル | 高い | 純粋な紫は稀。多くはパープリッシュピンクとして流通 |
| バイオレット | 高い | 青味の強い紫。水素が着色原因 |
| オレンジ | 高い | 炎のような鮮やかさが魅力。純粋な色は希少 |
| イエロー | 低め | 産出量が多い。Zカラー超えの濃いものはファンシーカラー |
| ブラウン | 低め | シャンパンカラー、コニャックとして人気上昇中 |
| ブラック | 中程度 | 黒色インクルージョンによる色。天然は少ない |
| グレー | 中程度 | 無彩色の中で最もバリエーション豊富 |
| ホワイト | 中程度 | 乳白色で半透明。インクルージョンによる乱反射が原因 |
上記の希少性はあくまで目安であり、同じ色でもグレード(Fancy Vividなど)によって価値は大きく変動します。
ここでは、各色相ごとにカラーダイヤモンドの特徴を紹介していきます。
ピンクダイヤモンド
ピンクダイヤモンドは、カラーダイヤモンドの中でも特に人気が高い色です。ピンクの着色原因は、ダイヤモンドの結晶構造の歪みによるものと考えられていますが、実際のメカニズムは解明されていません。
ピンクダイヤモンドは、既に閉山したアーガイル鉱山が主要産地であったため、世界的にピンクダイヤモンドの採掘量は減ると考えられます。そのため、今後はますます価値が高まると言われています。
ピンクダイヤモンドの価値についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
- 関連記事はこちら
・ピンクダイヤモンドの価値を決める要素とは?天然・人工の違いやメレダイヤの扱いなども解説
レッドダイヤモンド
最も希少性の高いレッドダイヤモンドは、通常、一般の市場には出回りません。そのため、博物館や美術展の展示品以外で、天然のレッドダイヤモンドを見る機会はほとんどありません。
もしも一般向けに販売されているレッドダイヤモンドがあれば、おそらく人工的に着色されたものでしょう。しかし、たとえ人工的な色であったとしても、その色を気に入ってジュエリーとして楽しむ分には何の問題もありません。
参考:GIA(米国宝石学会)
ブルーダイヤモンド
ブルーダイヤモンドは、ブルーサファイアのような鮮やかな青色ではなく、彩度の低いグレー系の色になるのが一般的です。濃い青色の代表格でもあるホープダイヤモンドも、彩度はあまり高くありません。
ブルーダイヤモンドの着色原因は、ホウ素が一般的ですが、ごく稀に水素や放射線への暴露によって青色になることもあります。いずれの場合も希少であることに変わりはなく、天然のブルーダイヤモンドは市場にほとんど流通しない極めて希少な存在です。
ブルーダイヤモンドの価値や相場について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
- 関連記事はこちら
・ブルーダイヤモンドの価値を徹底解説!相場・見分け方・高額買い取りのポイントも紹介
参考:GIA(米国宝石学会)
グリーンダイヤモンド
グリーンダイヤモンドは、天然のものでも人工的に着色されたものでも、放射線に晒されることで色がつきます。そのため、色の起源が天然なのか人工なのかを判断することは、難しい色でもあります。中には、黄緑色のものや「カメレオンダイヤモンド」と呼ばれるものもあります。
カメレオンダイヤモンドは、常温では彩度の低いグリーンですが、加熱したり暗所に置いたりすると鮮やかなイエローに変化します。ただし、この変化は一時的ですぐに元の緑色に戻ることから、カメレオンダイヤモンドと名付けられました。
パープルダイヤモンド
パープルダイヤモンドとは、赤紫色のダイヤモンドのことです。しかし、純粋なパープルダイヤモンドは産出量が少なく、多くの場合は紫がかったピンクである「パープリッシュピンク」「パープルピンク」として流通しています。
純粋なパープルダイヤモンドとなるためには、色が濃い必要があります。また、次に紹介するバイオレットダイヤモンドは、同じ紫ですが色相が異なるので、パープルダイヤモンドの範疇に入る石は希少です。
バイオレットダイヤモンド
パープルダイヤモンドと同じ紫色でも、バイオレットダイヤモンドの場合は、青味の強い紫色をしています。日本語ではどちらも紫と訳されますが、パープルは赤味の強い紫、バイオレットは青味の強い紫であり、実際の色合いは明確に異なります。
また、両者は着色原因も異なります。パープルが結晶構造の歪みによるものであるのに対して、バイオレットは水素が着色原因であるといわれています。また、グレー味が強い色の場合は、グレーダイヤモンドとして評価されることもあります。
オレンジダイヤモンド
オレンジダイヤモンドは、炎を思わせる鮮やかな暖色が特徴のカラーダイヤモンドです。オレンジダイヤモンドの中でも、純粋な色合いのものは大変希少性が高いと言えます。
2013年にクリスティーズのオークションに登場した「ザ・オレンジ」は、15ct近いサイズがある大型のオレンジダイヤモンドでした。
「Fancy Vivid Orange」の評価が付いたこのオレンジダイヤモンドは、最終的に約3,550万ドル(当時の為替レートで約35億円)という価格で落札されました(※2013年11月時点の情報です)。
イエローダイヤモンド
黄色は、ダイヤモンドとしてはごく一般的な色であるため、イエローダイヤモンドは、ほとんどの場合、通常のダイヤモンドの色味の範囲として判断されます。しかし、Zカラーを超える色の濃いものは、ファンシーカラーの分類となり高額で売買されます。
特に、上質なイエローダイヤモンドは、「カナリーイエロー」と呼ばれています。イエローダイヤモンドは産出量が多いため、濃く鮮やかな色のものも一般市場に流通しています。
ブラウンダイヤモンド(シャンパンカラーダイヤモンド)
ブラウンダイヤモンドは、カラーダイヤモンドの中ではイエローに次いで一般的な色です。その中でも、近年人気が高まったのが、シャンパンカラーと名付けられた薄いブラウンカラーのダイヤモンドです。
カラーダイヤモンドとしては安価で流通しているので、購入しやすい色と言えます。また、シャンパンカラーより色が濃く、深い色合いのものは、コニャックという名称で販売されています。
こちらも他の色よりは入手しやすいカラーダイヤモンドです。シャンパンカラーダイヤモンドは、透明なダイヤモンドとは異なる個性的な魅力があり、近年婚約指輪としての人気も高まっています。
ブラックダイヤモンド
ブラックダイヤモンドとは、ネックレスやパヴェセッティングに使用される漆黒のダイヤモンドです。黒色インクルージョンが多数含まれているため、黒く見えるダイヤモンドで、1990年代後半までは需要はほとんどありませんでした。
しかし、黒色でありながらダイヤモンドらしい輝きを持つ点が魅力です。一般市場にもある程度流通していますが、そのほとんどは人工処理による色であり、天然のブラックダイヤモンドは希少な存在です。
グレーダイヤモンド
グレーダイヤモンドは、基本的には不純物として水素が含まれることで色が付いています。ブラックダイヤモンド、ホワイトダイヤモンド、グレーダイヤモンドは、全て色相がない無彩色のダイヤモンドですが、グレーダイヤモンドの場合は、わずかに青味や紫味を帯びることがあります。
また、グレーダイヤモンドには、ブラックダイヤモンドに近いものやホワイトダイヤモンドに近いものもあり、無彩色のダイヤモンドの中では、最も色のバリエーションが多いです。
ホワイトダイヤモンド
ホワイトダイヤモンドとは、乳白色のダイヤモンドのことです。全体的にシルキーな印象があり、透明というよりも半透明に近い色に見えます。
ホワイトダイヤモンドの着色原因は、内部に多量に含まれた微小なインクルージョンにあります。これらのインクルージョンが光を乱反射させることで、乳白色に見えるのです。
そのため、通常のダイヤモンドに比べると強い輝きは控えめで、柔らかく落ち着いた印象を持ちます。
- おたからや査定員のコメント
カラーダイヤモンドは、色によって希少性が異なります。中には博物館に展示されるような希少なカラーダイヤモンドもあり、そういった色合いは一般市場では流通しません。しかし、イエローや近年人気が高まっているシャンパンカラーは、比較的手に入れやすい価格帯でも売買されています。カラーダイヤモンドは色の判断が難しいため、査定に出す場合はダイヤモンドのプロが在籍する「おたからや」にお任せください。

人工的にダイヤモンドのカラーを変える方法

多くのカラーダイヤモンドは希少であり、通常は購入できないような価格帯で取引されています。1カラット未満であっても、数億円の価格がつくケースもあります。
しかし、実際の店頭で販売されているカラーダイヤモンドも多くあります。一般に流通しているカラーダイヤモンドの多くは、人工的に色を加えた処理石です。ここでは、人工的にダイヤモンドの色を変える方法を2つご紹介します。
ダイヤモンドの人工着色についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
- 関連記事はこちら
・カラーダイヤモンドも人工的に作ることが可能! ダイヤモンドの着色方法
HPHT処理(高温高圧処理)による色の改変
HPHTは、合成ダイヤモンド作成にも使用される技術であり、地球深部の高温高圧条件を再現する方法です。HPHT処理(高温高圧処理)では、ブラウンのダイヤモンドを無色にしたり、イエロー、グリーン、オレンジ、ピンク、ブルーなどに改変することができます。
どの色になるかは、ダイヤモンドのタイプによっても異なりますが、変化後のダイヤモンドの色は安定しています。HPHT処理をされた石は、どの色の場合も入念な検査をすれば看破することは可能です。
また、あらかじめ処理された色であることを公表して販売されていることも多いです。そのような場合は、特別な名称を付けたり、ガードル部分に刻印を入れることで処理石であることを知らせているものもあります。
参考:GIA(米国宝石学会)
照射による色の改変
ダイヤモンドは、放射線を照射することで色の改変ができます。照射処理では、放射線照射後に熱処理(アニーリング)を行うケースもあります。
熱処理は、放射線照射によってダメージを受けた原子構造を修復する目的で行われます。現在では、直線加速装置や原子炉を利用したグリーンダイヤモンドの作成が行われています。
さらに、照射後のアニーリングによって、イエローやオレンジ、ブラウンといった色のダイヤモンドを生み出すことも可能です。照射では放射線を使用するために、残留放射能というリスクがあると思われがちです。
しかし、通常ダイヤモンドの処理で使用する照射は、半減期が短く、流通する頃には放射性はなくなっているので安心して着用することができます。
- おたからや査定員のコメント
天然のカラーダイヤモンドは希少であり、色やグレードによっては数千万円〜数十億円という途方もない価格になることもあります。一方で、人工的に着色したカラーダイヤモンドも数多く流通しています。
人工処理による色は恒久的に安定しており、処理石であっても一定の価値を持つ点は押さえておきたいポイントです。「おたからや」では、カラーダイヤモンドに精通した専門家が、価値を見極めるために厳密なチェックを行っております。気になるダイヤモンドがございましたら、お気軽に「おたからや」までお持ちください。

参考:GIA(米国宝石学会)
天然カラーダイヤモンドと処理石・合成石の見分け方

天然カラーダイヤモンドと人工処理を施したダイヤモンド、合成ダイヤモンドは、肉眼では見分けることができません。しかし、鑑定機関の検査やいくつかの特徴を知っておくと、購入時や売却時に役立ちます。
信頼できる判別方法としては、GIAや、AGL(宝石鑑別団体協議会)に加盟する鑑定機関(中央宝石研究所、AGTジェムラボラトリーなど)で検査を受けることが挙げられます。
鑑定書には、色の起源として「天然」または「処理された色」(HPHT処理や人工照射など)が記載されます。合成ダイヤモンドの場合、GIAでは天然石とは別に「合成(ラボラトリーグロウン)ダイヤモンド レポート」を発行しており、石の起源が明確に区別される仕組みです。
購入時には鑑定書の有無を確認し、売却時には鑑定書を持参すると、適正な評価を受けやすくなるでしょう。鑑定書がなくても、「おたからや」ではGIA基準の専門知識と精密な検査機器を用いて判別いたしますので、安心してお持ちください。
カラーダイヤモンドの価値に関するよくある質問

カラーダイヤモンドは評価基準が複雑なため、価値や売却に関して多くの疑問を持つ方がいらっしゃいます。ここでは、カラーダイヤモンドについてよく寄せられる質問と回答をまとめました。
Q. カラーダイヤモンドとは何ですか?
A.
カラーダイヤモンドとは、黄色や茶色以外の色を持つダイヤモンド、または、黄色・茶色であっても通常の色評価範囲(D~Zカラー)を超えて濃い色を持つダイヤモンドのことです。カラーダイヤモンドは英語では「Fancy Color Diamond(ファンシーカラーダイヤモンド)」と呼ばれています。
ピンク・ブルー・グリーン・レッドなど多彩な色が存在します。カラーダイヤモンドは通常のダイヤモンドとは異なる評価基準で査定され、色の濃さと鮮やかさが価値を大きく左右します。
Q. カラーダイヤモンドの価値はどのように決まりますか?
A.
カラーダイヤモンドの価値は、主に「色相(Hue:色の種類)」「トーン(Tone:色の明暗)」「彩度(Saturation:色の鮮やかさ)」の3要素で決まります。通常のダイヤモンドで重視されるカット・クラリティ・カラットよりも、カラーダイヤモンドではカラーが最も重要な価値要素です。
一般的に、Fancy IntenseやFancy Vividといったグレードは高い価格がつきやすく、色が濃く鮮やかなほど希少価値が高まる傾向があります。
Q. 最も価値が高いカラーダイヤモンドは何色ですか?
A.
最も価値が高いカラーダイヤモンドはレッドダイヤモンドです。GIAの記録では、1957年から1987年の30年間に「赤」のみを記述用語とする鑑定書が発行された記録がないほど希少であり、市場に出回ることはほとんどありません。
1カラット未満でも1億円(※1987年時点の情報です)を超える価格がついた記録があり、カラーダイヤモンドの中で最高峰の希少性を誇ります。レッドに次いで価値が高いのは、彩度の高いピンク、ブルー、グリーンのダイヤモンドです。
Q. ピンクダイヤモンドはなぜ高いのですか?
A.
ピンクダイヤモンドが高い理由は、希少性と需要の高さにあります。ピンクダイヤモンドの主な産地であったオーストラリアのアーガイル鉱山が2020年に閉山したため、今後の産出量は大幅に減少すると予測されています。
また、ピンクダイヤモンドはカラーダイヤモンドの中で最も人気が高く、婚約指輪やコレクション用として世界中で需要があるため、価格が高騰しています。
Q. ブルーダイヤモンドの価値はどのくらいですか?
A.
ブルーダイヤモンドは、カラーダイヤモンドの中でもトップクラスの希少性を持ちます。Fancy Vividクラスのブルーダイヤモンドは1カラットあたり数千万円~数億円で取引されることもあります。
有名なホープダイヤモンド(45.52カラット)は推定2~3.5億ドルの価値があるとされ、ブルーダイヤモンドの価値の高さを象徴する存在です。
Q. イエローダイヤモンドは価値が低いのですか?
A.
イエローダイヤモンドは産出量が多いため、カラーダイヤモンドの中では比較的手頃な価格で流通しています。しかし、「カナリーイエロー」と呼ばれる濃く鮮やかな黄色を持つイエローダイヤモンドは希少性が高く、高額で取引されます。
Fancy Vividクラスのイエローダイヤモンドは、品質やサイズにもよりますが、1カラットあたり数百万円以上の価値がつくこともあります。
Q. シャンパンカラーダイヤモンドとは何ですか?
A.
シャンパンカラーダイヤモンドとは、薄い茶色(ブラウン)のダイヤモンドにつけられたマーケティング名称です。シャンパンのような淡い黄金色~茶色の色合いが特徴で、近年人気が高まっています。ブラウンダイヤモンドはカラーダイヤモンドの中では産出量が多いため、比較的手頃な価格で購入できる点も魅力です。
Q. グリーンダイヤモンドは天然か人工か見分けられますか?
A.
グリーンダイヤモンドは天然でも人工でも放射線によって着色されるため、見分けることが困難な色です。天然のグリーンダイヤモンドは地中で長期間放射線を浴びて色づいたものであり、人工処理石は加速器や原子炉で照射されたものです。
GIAなどの鑑定機関では詳細な検査を行い、起源を判定しますが、完全な判別が難しいケースもあります。
Q. カラーダイヤモンドに鑑定書は必要ですか?
A.
カラーダイヤモンドを売却する際は、GIAなどの権威ある鑑定機関が発行した鑑定書があると高価買取につながりやすくなります。
鑑定書にはカラーグレードや天然・処理の区別が明記されているため、買取店が適正な価格を提示しやすくなります。鑑定書がなくても、専門知識を持った鑑定士がいる店舗であれば正確な査定が可能です。
Q. HPHT処理とは何ですか?
A.
HPHT処理(高温高圧処理)とは、ダイヤモンドに高温・高圧をかけて色を変える人工処理技術です。もともと茶色や黄色のダイヤモンドを無色にしたり、ピンク・ブルー・グリーンなどの色に変えたりできます。
HPHT処理を施したダイヤモンドは天然のカラーダイヤモンドより価格が低くなりますが、色は安定しており、ジュエリーとして楽しむ分には問題ありません。
Q. 照射処理されたダイヤモンドは安全ですか?
A.
照射処理されたダイヤモンドは安全に着用できます。照射処理では放射線を使用しますが、処理後に十分な時間を置いてから市場に流通するため、残留放射能の心配はありません。照射処理されたダイヤモンドは鑑定書に「Irradiated」と記載されるため、購入時や売却時に確認することをおすすめします。
Q. カラーダイヤモンドはどこで売れますか?
A.
カラーダイヤモンドの売却先を選ぶ際は、通常のダイヤモンドとは評価基準が異なるため、カラーダイヤモンドの専門知識を持った鑑定士が在籍するお店を選ぶことが大切です。
「おたからや」には、GIA認定のG.G.(宝石学修了者)資格を持つ鑑定士が在籍しており、カラーダイヤモンドの価値を正確に見極めた査定を承っております。鑑定書がないお品物でも丁寧に査定いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
Q. カラーダイヤモンドの買取相場はどのくらいですか?
A.
カラーダイヤモンドの買取相場は、色の種類・グレード・サイズによって大きく異なります。一般的に、イエローやブラウンは比較的手頃な価格帯で取引される傾向がありますが、ピンク・ブルー・レッドなどの希少色は非常に高額になることがあります。
特にレッドやブルーは市場に出回る数が極端に少なく、相場を一概に示すことが困難なため、個別に査定を受けることをおすすめします。
Q. 小さいカラーダイヤモンドでも価値はありますか?
A.
小さいカラーダイヤモンドでも、色のグレードが高ければ価値があります。0.5カラット以下のカラーダイヤモンドであっても、Fancy VividやFancy Intenseのグレードがついていれば買取対象となります。
メレダイヤ(0.2カラット以下の小粒ダイヤモンド)の場合は単体での買取は難しいケースもありますが、ジュエリーとして総合的に査定される場合は価値が認められます。
Q. カラーダイヤモンドの色が薄いと価値はありませんか?
A.
カラーダイヤモンドは色が薄いと価値が低くなる傾向がありますが、まったく価値がないわけではありません。「Faint」や「Very Light」といった薄い色のグレードでも、カラーダイヤモンドとして買取対象になることがあります。
ただし、薄い色のカラーダイヤモンドは通常のダイヤモンドと混同されやすいため、専門の鑑定士に査定してもらうことが大切です。
Q. カラーダイヤモンドのカットは価値に影響しますか?
A.
カラーダイヤモンドのカットは、価値に影響しますが通常のダイヤモンドほど重視されません。通常のダイヤモンドでは「Excellent」カットが最も評価されますが、カラーダイヤモンドでは色を最大限に引き出すカットが優先されます。
カラーダイヤモンドにはカットグレードが設定されていないケースも多く、カットよりもカラーグレードが価値を決める最大の要素となります。
Q. ブラックダイヤモンドは価値がありますか?
A.
ブラックダイヤモンドは、1990年代後半から人気が高まり、現在では一定の価値が認められています。漆黒の色合いとダイヤモンド特有の輝きを持つブラックダイヤモンドは、メンズジュエリーやパヴェセッティングに使用されることが多いです。
ただし、市場に流通するブラックダイヤモンドの多くは人工処理によるものであり、天然のブラックダイヤモンドは希少です。
Q. ホワイトダイヤモンドと無色ダイヤモンドの違いは何ですか?
A.
ホワイトダイヤモンドは乳白色の半透明なダイヤモンドであり、無色透明のダイヤモンドとは異なります。ホワイトダイヤモンドは内部に微小なインクルージョンが多量に含まれており、光が乱反射して乳白色に見えます。
無色ダイヤモンドは透明度が高いほど価値が上がりますが、ホワイトダイヤモンドはカラーダイヤモンドとして別の基準で評価されます。
Q. 合成ダイヤモンドとカラーダイヤモンドの違いは何ですか?
A.
合成ダイヤモンドはラボで人工的に作られたダイヤモンドであり、カラーダイヤモンドは天然でも合成でも「色がついたダイヤモンド」を指す言葉です。合成ダイヤモンドにも無色のものとカラーのものがあります。
天然のカラーダイヤモンドは合成カラーダイヤモンドより希少性が高く、価格も大きく異なります。売却時は鑑定書で天然か合成かを確認することが大切です。
Q. カラーダイヤモンドを高く売るコツはありますか?
A.
カラーダイヤモンドを高く売るコツとして、以下の3点が挙げられます。
- 鑑定書を用意する:GIAなどの鑑定書があるとカラーグレードの信頼性が担保され、高価買取につながりやすくなる
- 付属品を揃える:購入時の箱やケース、保証書などがあると査定額がアップするケースもある
- カラーダイヤモンドに詳しい買取店を選ぶ:色の評価は高度な専門知識が求められるため、実績のある店舗への依頼が重要
「おたからや」ではGIA認定のGG資格を持つ鑑定士がカラーダイヤモンドを丁寧に査定いたします。鑑定書や付属品がない場合でも、まずはお気軽にご相談ください。
「おたからや」での「カラーダイヤモンド」の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「カラーダイヤモンド」の参考買取価格の一部を紹介します。
| 画像 | 商品名 | 参考買取価格 |
|---|---|---|
![]() |
カラーダイヤモンド ルース 0.34ct |
2,685,000円 |
![]() |
Pt900/K14WG ピンクダイヤモンド・ダイヤモンド ピアス/イヤリング 0.23・0.24 ct 2.11・2.08 ct |
351,200円 |
![]() |
Pt900 ピンクダイヤモンド・ダイヤモンド リング 0.39・1.43 ct |
291,100円 |
![]() |
Pt850/Pt900 ピンクダイヤモンド・ダイヤモンド ペンダントトップ 0.21・0.41 ct |
227,700円 |
![]() |
Pt900 ピンクダイヤモンド リング 0.581 ct |
214,100円 |
※こちらの金額は2026年3月時点のものとなります。状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
ファンシーカラーダイヤモンドは、通常のD~Zカラーの範囲を超えた鮮やかな色彩を持つ希少なダイヤモンドです。
査定では「色の濃さ(トーン)」と「鮮やかさ(彩度)」が最重要ポイントとなり、Fancy Vivid(ファンシービビッド)やFancy Intense(ファンシーインテンス)など上位グレードほど高評価が期待できます。
- おたからや査定員のコメント
「おたからや」ではGIA基準の専門知識をもとに、色相・彩度・明度を総合的に判定いたします。「鑑定書がない」「色が薄いかもしれない」といったお品でも、プロの目でしっかり評価いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

カラーダイヤモンドの買取なら「おたからや」
カラーダイヤモンドを売るなら「おたからや」にご相談ください。カラーダイヤモンドは通常のダイヤモンドとは評価基準が異なり、色の濃さ・鮮やかさ・希少性を正確に見極める専門知識が求められます。
「おたからや」には、GIA(米国宝石学会)認定のGG(宝石学修了者)資格を持つ鑑定士が在籍しており、ピンク・ブルー・イエロー・シャンパンカラーなど、あらゆる色のカラーダイヤモンドを正確に査定いたします。鑑定書や鑑別書がない場合でも、経験豊富な査定士がカラーダイヤモンドの価値を最大限に引き出します。
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※本記事は、おたからや広報部の認可を受けて公開しております。
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